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院長紹介
院長

河崎 貴宣
ご挨拶
このたび、宮津市に「かわさき内科循環器科クリニック」を開院することとなりました。
私は循環器内科医として9年間、丹後医療圏の拠点病院で勤務してまいりました。24時間365日、緊急症例に対応する中で、この地域の医療ニーズを肌で感じると同時に、地域の皆様の温かさに触れ、深い縁を感じてまいりました。
当院では循環器疾患の診療を専門としながらも、内科全般に対応できる態勢を整えています。循環器の症状は自覚しにくく、重症化してから発見されることも少なくありません。「この症状は循環器の病気なのかどうかわからない」という場合でも、どうぞお気軽にご相談ください。
また、クリニックとしては丹後地域では初めての試みとなる心臓リハビリテーションを導入し、患者さま一人一人の状態に合わせた、安全で効果的なリハビリプログラムを提供してまいります。さらに、予防医療の観点から禁煙外来も実施し、地域の皆様の健康増進にも貢献していきたいと考えています。
診療にあたっては、患者さまの声に耳を傾け、話しやすい環境づくりを心がけてまいります。必要に応じて近隣の医療機関とも緊密に連携を取りながら、地域に根差した、きめ細やかな医療を提供していく所存です。
皆様のかかりつけ医として、ご満足いただける診療を提供できるよう、スタッフ一同、誠心誠意努めてまいります。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
かわさき内科循環器科クリニック
院長 河崎 貴宣
略歴
- 2008年3月弘前大学医学部卒業
- 2008年4月八戸市立市民病院初期研修医
- 2010年4月八戸市立市民病院後期研修医
- 2011年4月十和田市立中央病院循環器内科
- 2012年4月京都府立医科大学大学院医学研究科入学
- 2012年4月社会保険神戸中央病院循環器内科
- 2016年3月京都府立医科大学大学院医学研究科卒業
- 2016年4月京都府立医科大学附属北部医療センター副医長
- 2018年4月京都府立医科大学附属北部医療センター医長
専門医・資格
- 日本内科学会認定総合内科専門医
- 日本循環器内科学会認定循環器専門医
- 日本医師会認定産業医
- 日本心臓リハビリテーション学会認定心臓リハビリテーション指導士
- 日本禁煙学会認定禁煙指導者
- 日本スポーツ協会公認スポーツドクター(2025年10月認定予定)
- 医学博士(京都府立医科大学 甲第1602号)
- 臨床研修指導医
- 緩和ケア研修会修了(北部第201801号)
- 日本スキー連盟(SAJ)スキー検定1級(八方尾根スキー場)
所属学会
- 日本内科学会
- 日本循環器学会
- 日本心臓リハビリテーション学会
- 日本緩和医療学会
- 日本禁煙学会
ドクターズインタビュー
Interview
かわさき内科循環器科クリニック 院長
河崎 貴宣Takanori Kawasaki
01.医師を目指されたきっかけを教えてください

特別な出来事がきっかけとなったわけではなく、自分の適性や興味を考えながら進路を選択していきました。まず、文系か理系かという選択で理系を選び、その中でも工学系か生物系かという判断の際に生物系を選びました。さらに、人と関わる仕事に興味があったことから、医学部・歯学部・薬学部という選択肢に絞られていきました。兄が薬剤師をしていたこともあり、薬剤師という選択肢については身近に見てきた経験から、自分には違うかもしれないと考えました。高校生の頃は、医療系の職種についてまだ広く知識がなく、主に医学部か歯学部かで迷っていました。当初は歯学部を考えていましたが、学力的な面で不安があり浪人を決意。浪人期間中の勉強を通じて、医学部への進学も視野に入ってきました。そして最終的に医学部を選択することになりました。お恥ずかしながら、強い動機があったというよりは、自分の興味や適性を考えながら、ひとつずつ選択肢を絞っていく形で医師という道を選ぶことになりました。幼稚園の時にヘビースモーカーの祖父を肺癌で亡くしたことが無意識に影響しているかもしれません。
02.循環器内科を選ばれた理由は?

循環器内科を選んだのは、救急科、外科、循環器内科の三つの選択肢で悩んだ末の決断でした。手を使う仕事への興味から、この3つの診療科に絞りましたが、じっくりと考えながら診療を進める内科的なアプローチが自分の性格に合っていると感じ、最終的に循環器内科を選択しました。その後、京都府北部の丹後医療圏にある地域の拠点病院で、医長として9年間勤務してきました。丹後医療圏で唯一、365日24時間対応している医療機関として、特に循環器の緊急症例を一手に引き受けてきました。夜間や休日は当院しか対応できないため、網野町など遠方からも救急搬送されてくることも珍しくありませんでした。まさに地域の「最後の砦」として、重要な役割を担ってきました。
03.開業を決意した背景についておしえてください

働き方改革による勤務時間の制約が、より多くの患者さまと向き合いたいという思いとの間でジレンマを生んでいました。
また、日々の診療を通じて、患者教育の重要性を強く感じるようになりました。例えば、症状が出ているのに受診するべきかがわからず放置してしまったり、外来通院中にもかかわらず症状出現時の受診のタイミングを適切に指導されていなかったために重症化してしまったりするケースなどを目の当たりにし、もっと丁寧な患者教育ができる環境が必要だと考えるようになりました。
さらに、地域の医療ニーズも開業の大きな理由のひとつです。特に宮津地域には現在、循環器専門のクリニックが存在していません。以前はあったものの、約10年前に閉院して以来、不在の状態が続いています。
04.なぜ宮津を選んだのですか?

宮津を開業地として選んだ理由は、9年間の勤務を通じて培った地域とのつながりが大きな要因です。人々の温かさに触れ、この地域への定住を決意しました。また、宮津の持つ歴史や文化的な魅力も大きな要因でした。神社仏閣が身近にあり、地蔵盆などの伝統行事が今も息づく京都らしい町の雰囲気に惹かれました。自身の出身地である兵庫県三木市の新興住宅地とは異なる、歴史ある町並みと、密すぎず遠すぎない程よい人とのつながりに魅力を感じています。
加えて、ランニングや自転車、カヤックなどの趣味を徒歩圏内で楽しめる環境も、この地域の大きな魅力です。
特に心臓リハビリテーションについては、丹後医療圏では当院の前職場である病院以外に実施している施設がなく、地域のニーズも高いことから、クリニックでの実施を計画しています。
05.診療において大切にされていることは?

患者さまお一人ひとりの声に耳を傾けることを大切にしています。特に循環器の疾患は、症状が出にくく、患者さま自身が気付きにくい特徴があります。例えば、夜間の息苦しさやむくみなどは、「年齢的に仕方ない」と諦めている方も多いのですが、実は重要な症状であることも少なくありません。
日々の診療の中で、些細な変化や気になる症状についても気軽に相談していただける環境づくりを心がけています。患者さまとの対話を通じて、早期発見・早期治療につなげていきたいと考えています。
06.心臓リハビリテーションについて詳しく教えてください。

心臓リハビリテーションは、当院の特徴的な取り組みの一つです。有酸素運動用のエルゴメーターを導入し、患者さまお一人ひとりの状態に合わせた運動プログラムをご提供します。安全性を最優先に考え、全ての患者さまに心電図を装着した状態でおこないます。事前に負荷テストを実施し、その結果に基づいて適切な運動強度を設定します。また、看護師が常駐し、リハビリ中は常に体調を確認しながら進めていきます。自己流の運動と異なり、医学的な根拠に基づいた安全で効果的なリハビリテーションを地域のクリニックでご提供できることが特徴です。
07.禁煙外来も実施されるそうですね

はい。予防医療の一環として、禁煙外来を実施する予定です。私は禁煙学会の認定指導士資格を取得しており、丹後医療圏内のクリニックでは当院が唯一の認定施設となります。12週間のプログラムで、ニコチンパッチやニコチンガムを使用しながら、専門的な禁煙支援をおこないます。ただ禁煙をすすめるだけでなく、喫煙が体に与える影響や、禁煙によって得られる健康上のメリットについても丁寧に説明させていただきます。また、禁煙後の体重増加などの心配事にも対応し、長期的な禁煙成功を支援していきます。禁煙は決して容易なことではありませんが、専門的なサポートを受けることで成功率が高まります。
08.診療予約について教えてください。

診療は予約制を基本としていますが、急な体調不良の方にも対応できるよう、随時受診も受け付けています。ただし、緊急性の高い患者さまを優先させていただく場合もありますので、その際は少々お待ちいただくことがございます。特に心臓疾患の症状はこれが病気の症状と気づかず過ごしている中に隠れていることがあります。ゆっくり丁寧にお話をさせていただく中で、初期の症状のサインを見逃さないことを心がけています。
09.地域に根差した医療機関として、複数の重要な役割を担っていきたいと考えています。

あまり自分からお話をされない患者さまにもしっかりと時間を取り、公平な診療を心がけていきます。患者さまが話しやすい環境づくりを通じて、より良い地域医療の実現を目指してまいります。
循環器専門クリニックとして、早期発見・早期治療を重視していきます。特に症状が出にくい循環器疾患については、検診結果の見過ごしや症状の放置を防ぐため、患者さまへの丁寧な説明と教育に力を入れていきます。また、この地域で初めての試みとなる心臓リハビリテーションを通じて、患者さまの予後改善に貢献したいと考えています。
また、禁煙外来による予防医療にも注力し、地域の健康増進に寄与していきます。
訪問診療は、地域の訪問看護ステーションと連携しながら24時間対応可能な体制を整えていきます。患者さまの容態が悪化した際は、クリニックに直接ご連絡いただける体制を作ります。将来的には、必要に応じてクリニック独自の訪問看護体制の構築も検討したいと考えています。
10.最後に、地域の皆様へメッセージをお願いします

患者さまお一人ひとりの声に耳を傾け、地域に根差した、きめ細やかな医療をご提供していきたいと考えています。
循環器疾患をお持ちの方は他の病気も併せ持っていることが多いため、当院は、内科全般に対応できる体制を整えています。
「この症状は循環器の病気なのかどうかわからない」という場合でも、どうぞお気軽にご相談ください。必要に応じて適切な専門医療機関への紹介もおこないますので、何でも遠慮なくお話しください。