高血圧症

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こんな症状ありませんか?

  • 朝起きたときに頭が重い、ぼんやりする
  • 階段を上がると動悸がする、息切れがする
  • 時々、胸に痛みや圧迫感を感じる
  • 手足がむくみやすい
  • 頭痛や肩こりが頻繁に起こる

これらの症状は、高血圧症が関連している可能性があります。

高血圧症とは?

高血圧症とは?

高血圧症は、血圧が基準値以上に高い状態が持続する病気です。血圧とは、心臓が血液を全身に送り出す際に血管壁にかかる圧力のことを指します。高血圧症の恐ろしさは、自覚症状がほとんど現れない「サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)」と呼ばれる点にあります。自覚がないまま進行し、心筋梗塞や脳卒中、腎臓病といった重大な合併症を引き起こす原因となることがあります。

血圧の基準値

医療機関で測定する場合 上が140mmHg以上、下が90mmHg以上
自宅で測定する場合 上が135mmHg以上、下が85mmHg以上

自宅測定の基準値が医療機関よりも低いのは、リラックスした状態で血圧が測定されるためです。

高血圧症、5つの原因

高血圧症は、遺伝的な体質や生活習慣、環境要因が複雑に絡み合って起こります。主な原因として次が挙げられます。

塩分の過剰摂取

塩分が多い食事を続けると、血液量が増えて血圧が上がります。

運動不足

血行が悪くなり、血管の弾力性が失われます。

肥満

体重が増えると心臓に負担がかかり、血圧が上昇します。

飲酒や喫煙

過度の飲酒は血圧を上げ、タバコは血管を収縮させます。

ストレス

精神的な緊張は交感神経を刺激し、血圧を高くします。

高血圧症の症状と診断

高血圧症は初期症状がほとんどありません。

しかし、動脈硬化が進行すると、以下の症状が現れることがあります。

高血圧症の症状

  • 頭痛や肩こり
  • めまい、耳鳴り
  • 胸の痛みや圧迫感
  • 呼吸困難や脱力感

これらの症状が現れる場合は、既に血管や臓器に負担がかかっている可能性が高いです。血圧を測定し、基準値を超える場合は医療機関を受診しましょう。

高血圧症の治療と予防

高血圧症の治療と予防

高血圧症の治療には、生活習慣の改善と薬物治療の2つの方法があります。多くの場合、生活習慣を見直すことで血圧をコントロールできます。決して無理な治療はおこなわず、患者さまの状態に合わせて最適な治療法を提案し、副作用にも配慮しながら進めていきます。

生活習慣の改善ポイント

塩分を控える

1日の塩分摂取量を6g未満に抑える。

バランスの取れた食事

野菜や果物を多く摂り、コレステロールや飽和脂肪酸を減らす。

適度な運動

週3回以上、1回30分程度の有酸素運動を取り入れる。

禁煙

タバコは動脈硬化を進行させ、高血圧を悪化させます。

飲酒を控える

男性は日本酒1合、ビール中瓶1本程度が目安。

ストレス管理

リラックスする時間を作り、充分な睡眠を確保する。

薬物療法のポイント

カルシウム拮抗薬 血管を広げて血流を改善します。
利尿薬 体内の余分な水分や塩分を排出し、血圧を下げます
β遮断薬 心臓の働きを抑えて血圧をコントロールします
ARB(アンジオテンシンII受容体拮抗薬) 血管の収縮を防ぎます
ACE-I(アンジオテンシン変換酵素阻害薬) 血圧を下げ心不全や腎機能を保護します
ARNI(アンジオテンシン受容体ネプリライシン阻害薬) 心不全を改善し心機能と予後を向上します
MR受容体拮抗薬(ミネラルコルチコイド受容体拮抗薬) 心不全を改善し、カリウムを保持しつつ利尿作用を発揮します。

高血圧症が引き起こす合併症

高血圧症を放置すると、動脈硬化が進み、次の合併症を引き起こします。

  • 狭心症・心筋梗塞
  • 脳卒中
  • 腎臓病
  • 眼底出血

など

自宅で血圧を測る習慣を

高血圧症は「白衣高血圧」や「仮面高血圧」など、特定の環境でのみ血圧が高くなるケースもあります。そのため、家庭での定期的な血圧測定が重要となります。

血圧測定のメリット

  • 自分の本来の血圧が分かるようになる。
  • 高血圧のタイプを把握できる。
  • 健康意識が向上する。

血圧の測り方のポイント

朝と夜の2回測定

起床後1時間以内と就寝前に測定。

安静時に測定

食後や運動後は避け、リラックスした状態でおこないます。

同じ条件で測定

測定時間や姿勢を一定に保ちます。

早めの診断と治療がカギ

高血圧症は、生活習慣の改善によって予防・改善できる病気です。放置すると重大な合併症を引き起こす可能性があるため、定期的な血圧測定を習慣化し、体の変化に注意を払いましょう。症状が気になる場合は早めに医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。
特に次のような状態が続く場合は、早めに医療機関を受診してください。

  • 朝と夜の血圧が基準値を超えている
  • めまいや息切れが頻繁に起こる
  • 胸に違和感を感じる

当院では、丁寧な診察と最新の治療をご提供しております。ぜひお気軽にご相談ください。

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